会議って終了ボタンを押しても終わらないんですよ…。
参加者が「お疲れさまでした!」と散っていく中、録音を巻き戻して議事録を作る人だけが延長戦へ突入する。
「さっきの担当者、誰だっけ?」
「この納期、来週って言ってた? 再来週?」
はい、音声を最初から聞き直します…地味にキツい(白目)
そこで気になったのが、AIボイスレコーダーの「Comulytic Note Pro」。
録音性能を自慢するレコーダーは珍しくありませんが、コイツが狙っているのは「録音した後に発生する仕事」まで片づけること。
会議後の残業をどこまで削れるのか、公開されている仕様からガジェオタ目線で掘ってみました。
ボイスメモが増えるほど、聞き返さなくなる問題
スマホには標準でボイスメモが入っています。
音を残すだけなら、林檎でも泥でも困らないんですよね。
問題は、1時間の録音を保存したところで、1時間かけて聞き返す気にはならないこと…。
録音一覧には「新規録音38」「新規録音39」が積み上がり、大切だったはずの会話が音声ファイルの墓場へ消えていきます(笑)
Comulytic Note Proは、録音した会話を文字起こしし、要点や決定事項、担当者別のToDoまで整理する設計です。
PDF・Word・Excelへの出力や、メール・Slackでの共有にも対応すると案内されています。
会話を保存する道具というより、「次に何をするのか」が見える状態まで持っていく道具なわけですよ。
いちばん気になったのは“無料・無制限”
AI文字起こし系のサービスで怖いのが、月間利用時間です。
調子に乗って会議を録音していると、月の半ばで無料枠が溶ける…。
その先には、ガジェオタが苦手な月額サブスクが待っています(汗)
Comulytic Note Proは、基本的な文字起こしとAI要約を「無料・無制限」で提供すると公式サイトに記載されています。
利用回数や録音時間を気にせず使えるため、基本機能だけなら追加料金を恐れながら録音ボタンを押す必要がありません。
サブスクなし(最高)!!
……と勢いで叫びましたが、すべてのAI機能が無料という意味ではありません。
高度な要約テンプレートやAIアシスタント機能には有料プランが用意されています。
「無料・無制限」の文字だけでポチらず、自分が使いたい機能が基本プランに含まれるかは購入前に確認したいですね。
厚さ3mm、重量27.6g。この薄さは仕事に効く
本体サイズは約86×52×3mmで、重量は27.6g。
64GBのストレージを内蔵し、最大45時間の連続録音と最大107日間の待機に対応します。
最大値は使用環境で変わるとしても、毎日充電しないと不安になるタイプの機材ではなさそうです。
付属のマグネットケースを使えば、スマホの背面へ取り付けて持ち歩けます。
専用機って、バッグの底へ入れた瞬間に使わなくなるじゃないですか?
会議が始まってから「あ、レコーダー家に置いてきた…」となれば、どれだけAIが賢くても出番なし。
薄さと軽さは見た目のためじゃなく、「録音を始めるまでの面倒」を減らす部分に効いてくるんだよね。
Wi-Fi転送は、地味だけど待ち時間を変えそう
録音データはBluetoothとWi-Fiで転送できます。
メーカーはWi-Fi転送について、1時間分の会議録音を約30秒でスマホアプリへ同期できるとうたっています。
ここは実測値を見たいところですが、長い会議ほど転送速度の差は無視できません。
録音は終わったのに、データ転送を待って議事録が始められない…。
そんな「AI以前の待ち時間」を減らそうとしているのは、かなり実務的です。
113言語対応でも、AIは書記官ではない
文字起こしは113言語に対応。
15を超える専門分野の用語辞書や、発言者を分けて表示する話者分離機能も案内されています。
医療、法律、金融、IT、不動産といった専門用語が飛び交う場面では、一般的な音声認識だと誤変換祭りになりがちです。
専門用語へ対応しようとする姿勢は、仕事道具として大事なところ。
メーカーは文字起こし精度を「最大98%」としていますが、この数字をそのまま自分の会議へ持ち込むのは危険です。
部屋の反響、複数人の同時発言、声量、マスク、固有名詞によって認識結果は変わります。
特に金額、納期、人名は、AI議事録をそのまま社内へ投げずに音声と照合したいですね。
「AIが作ったから合ってるっしょ♪」で送信すると、後から人間が謝罪文を作ることになります…本末転倒すぎる(笑)
AIノイズキャンセルの目的は“いい音”ではない
本体にはMEMSマイク2基とVPUを搭載。
AIノイズキャンセルで、タイピング音やエアコンの音を抑えるとされています。
ここで期待したいのは、音楽用レコーダーのような生々しい音質ではありません。
人の声をAIが拾いやすくし、文字起こしの材料を整えることです。
オンライン会議中にキーボードをカタカタ叩く人、いますよね。
そして自分のマイクへ一番大きく入っているのが、自分のタイピング音だったりする…(私です)
音質を鑑賞する製品というより、後工程のAIへ渡す音声を確保する仕事道具として見ると分かりやすいです。
機密情報だけは、勢いで録音しない
Comuは、転送時と保存時にAES-256暗号化を採用し、GDPRやCCPA、HIPAA、SOC 2などの基準に基づいてデータを管理すると説明しています。
セキュリティへ配慮しているのは安心材料ですが、会社の会議を録音してよいかは別の話です。
顧客情報、未発表製品、人事、採用面接などを扱うなら、勤務先の規定や参加者の同意を先に確認したいところ。
通話録音も、相手へ伝えたうえで使うのが無難です。
ガジェットが便利でも、社内ルールを物理突破する機能までは搭載されていませんからね…(汗)
週に何度も会議する人ほど、元を取りやすい
月に一度、自分用の音声メモを残すだけなら、スマホで足りる可能性が高いです。
Comulytic Note Proが刺さりそうなのは、会議、商談、取材、面接、講義を日常的に録音する人。
特に「会話中は相手へ集中したいけど、終了後には議事録が必要」という仕事との相性がよさそうです。
営業担当者なら顧客の要望と次回アクション、取材なら発言の検索、チーム会議なら決定事項と担当者の共有。
録音回数が増えるほど、基本文字起こし・要約を無料で使い続けられる強みも効いてきます。
公式サイトでの通常価格は3万円、執筆時のセール価格は2万3000円。
スマホに録音機能があることを考えると一瞬ひるみますが、議事録作成へ毎週時間を取られているなら、比べる相手はボイスレコーダーの価格じゃないんですよね。
削れる可能性があるのは、「会議後にもう一度会議を聞く時間」です。
ここへ価値を感じるなら、急にコスパの見え方が変わってきます。
録音ボタンは、会議を終わらせるために押す
AIが作った議事録を人間が確認する作業は残ります。
話者識別が入れ替わったり、固有名詞を盛大に間違えたりして、「そこじゃないんだわ…」とツッコむ日は普通にありそうです。
それでも、白紙から議事録を書くのと、AIが作った下書きを直すのでは気持ちが違います。
Comulytic Note Proの面白さは、会話を残せることより、会話を仕事へ戻しやすくすること。
録音ファイルを大量に作って満足していた自分には、ちょっと耳が痛い製品です…。
まぁ、次の会議が終わった瞬間に議事録担当者と目を合わせない文化を終わらせられるなら、2万円台の黒いカードをポチる理由としては十分かもしれません(笑)
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