背景がぐるっと流れて、真ん中の被写体に目が吸い寄せられる。
あの「ぐるぐるボケ」を、撮りながら自分で調整できるレンズが登場しました。
ロモグラフィーの「Joseph Petzval Métamorphose 35 f/1.8 Focus-coupled Bokeh Control Art Lens」です。
……名前、長いっすね(笑)。ここからは「Métamorphose 35mm」と呼びます。
いつものレンズで普通に撮れる環境があって、そこへクセの強い一本を足したい。 そういう人には、かなり気になるレンズなんよなぁ。
※今回は公式情報をもとに、使い道と購入前に確認したい点を考えています。
ぐるぐるボケを7段階で。背景まで遊びたくなる
Métamorphose 35mmは、ボケの表情を7段階で調整できるマニュアルフォーカスレンズです。
メーカーの説明では、レベル1は周辺へ柔らかくボケが広がり、背景にシャボン玉のような玉ボケが出る描写。レベル7では、シャープな中心部に対して、周囲が外へ伸びていくような描写になります。
ぐるぐるに加えて、背景がぐわっと引き伸ばされる感じまで狙えるわけですね。
これ、人物を撮るときにめっちゃ遊べそう。
背景を少し落ち着かせて撮ってから、同じ場所でゴリっゴリに効果を出してもう一枚。あとで並べて「いや、こっちはやりすぎたな(笑)」となるところまで楽しそうなんですよ。
ただ、レベル1にすれば普通のレンズと同じ写りになるというわけでもない。
弱めた状態にも個性があるので、購入前は最大の効果だけでなく、控えめな作例も見ておきたいっすね。
ボケを変えてもピントがずれにくい仕組みがある
名前に入っている「Focus-coupled Bokeh Control」は、フォーカスと連動するボケ調整機構のこと。
公式には、ボケのレベルを変えてもフォーカスシフトが発生しないと説明されています。
被写体にピントを合わせてから、背景の表情を調整できる。ここ、撮っているときには割とありがたそうですよねぇ。
ただし、オートフォーカスではないです。
人物が前後に動けば、その動きに合わせたピント調整は必要です。「フォーカス連動」という名前だけで、自動で追いかけてくれると思わないようにしたいところ。
ほんで動画なら、人物を同じ位置に置いたまま、背景の雰囲気を変えるカットも試したくなります。
例えば、普通に会話していた人が、急に何かに気づく場面。そこで周囲の描写を変えたらどう見えるんやろ、と。
こういう撮りたい場面が浮かぶなら、機能がちゃんと使い道につながってきますね。
35mmだから、人物のまわりも写真に入れたい
焦点距離は35mm、開放F値はF1.8。最短撮影距離は0.35mです。
街の中に立つ人や、部屋で過ごす人を、まわりの雰囲気ごと撮る使い方が浮かびます。
背景の写りに特徴があるなら、どこを背景にするか考える時間まで楽しくなりそうなんすよね。
ただ、どんな場所でも同じぐるぐるが出る、と期待するのは早いかも。
メーカーも、ボケの表現は絞りやピント位置によって変わると案内しています。リングの数字だけで仕上がりが決まるわけではないんですね。
試せるなら、こんな順番で撮ってみたいです。
同じ構図でレベル1・4・7を撮る。 自分が好きな強さを探す。
そのまま少し絞って撮る。 ボケと被写体の見え方を比べる。
人物の位置や背景までの距離を変える。 普段の撮り方でも好みの写りになるか見る。
最初から全部変えると、「今の一枚、何がよかったんやっけ?」となりそうなので(笑)。
一つずつ変えるほうが、このレンズとの付き合い方もつかみやすそうです。
約8万円。この写りを何度も使いたいかで考える
国内公式ストアのシリーズ一覧では79,800円と表示され、商品ページでは2026年12月発送予定の予約商品として案内されています。
対応マウントはSony E・Nikon Z・Canon RF。注文時は使うカメラに合うマウントと最終金額を確認してください。
※価格・発送予定は2026年10月2日時点の確認内容です。
まぁ、約8万円ですからね。
「面白そう!!」だけでポチるには、ちょっとほんまに考える金額です。
作例を一度見て驚くのと、自分でも繰り返し撮りたくなるのは、また別なんよなぁ。
買うか迷ったら、普段の撮影に当てはめると判断しやすいと思います。
| 普段の撮り方・欲しいもの | 今回のレンズをどう考える? |
|---|---|
| 人物に少し待ってもらい、構図や背景をつくって撮る | 購入候補。 MFやボケ調整に時間を使いやすい |
| 写真や動画に、強く印象に残るカットを足したい | 購入候補。 使いたい場面が具体的なら魅力がある |
| 子どもやペットの動きを、手軽に追いかけたい | AF対応レンズを先に検討したい |
| 商品の形や細部を、画面の隅まで見せたい | その用途を任せる一本としては優先度が低い |
| 初めての交換レンズで、旅行も日常も広く撮りたい | 普段使いの一本をそろえてから考えたい |
特に、すでに使いやすいレンズを持っているかは大きいと思います。
いつもの撮影を任せられる一本があれば、「今日はこのクセで遊ぶ日」にできるじゃないですか。
逆に、これ一本で何でも撮ろうとすると、MFで合わせる手間や独特な描写が、撮りたいものと合わない日もありそうです。
買う前に「これで撮りたい3枚」を考えてみる
公式製品ページの作例を見ながら、撮りたい写真を三つぐらい挙げてみるのもよさそう。
木々を背景にした友人のポートレート。夜の街で撮る一枚。短い映像の中で、空気が変わる瞬間。
具体的な被写体や場所が浮かんで、しかも手動で合わせる時間も楽しめそうなら、買う理由はかなりはっきりします。
まだ「ぐるぐる、なんかすごい」だけなら、作例をもう少し見てからでもええと思います。
レンズのクセを見せたいのか。そのクセで、撮りたい人やものをどう見せたいのか。
そこがつながると、急に欲しくなる一本ですねぇ。
ほんで背景を探すために散歩が増えて、光の入り方まで気になりだす。そういう沼なら、割と楽しそうなんすよね。
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